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7月25日(日)、関西大学・舞洲アリーナーの2会場に分かれて全国から専門家・保護者・保育士が集まる6000人規模の研修会が行われました。
当保育園からも数名参加しましたが、私は【安全で豊かな園舎・保育環境つくり】の分科会の司会者として参加しました。当日は100名近くの参加がありましたが、3分の1は設計士さん達でした。
前日の打ち合わせでは、テーマ1)大阪の公立保育園のおやじ達からの提案で
保育士と協力し合って、限られた予算と場所の中で子どもの遊び場を作った話。
「保育園の先生って牛乳パック、やたら好きですね!なんでもすぐに牛乳パックで
作ってしまう」とのお父さん達の話に大笑いしてしまいました。
たしかにその通り!!
毎日、数十本牛乳パックが集まるので、自然と使ってしまう。
確かにさくら坂もかなり使っている・・・
その中で、保育環境を豊かにしていくのは、そこに関わる保護者や保育士達の“輪”
共に安全を守ろうと立ち上がる意識の高まりや連携・・・
そんな話ができるといいね~との話をしていたけど・・・・
当日の話の中心は、、、
もう1本の提案であるテーマ2)東京の限られたスペースの中で国庫金を使って3階建ての園舎建設を
した保育園の話。
資金調達や園舎の設計の合理性、認可申請までの流れなど専門家の話・・・
さくら坂は新設園の為、経験した事ばかりで、話は面白かったが、施設整備など
簡単に出来るものではなく、現場重視の保育士さんにはこの話は雲の上の話。
ある設計士さんが牛乳パックなどで豊かな環境は作れない!本物の豊かな環境をつくる為に、
設計の前に実際に子ども達を集めてワークショップをしてニーズを探したり、発達支援の必要な
子どもへの配慮などを提案された。それはそれで素晴らしい話だが、実態としてそれに関わる予算や
敷地面積など簡単な話ではなく、ましてや保育の世界は器よりも人!
とくに今回の研修会はその思いの強い保育士さん達が大会の運営から全てボランティアで
動いている程だから、その発言の波紋は凄かった
でも、今回の研修会で、一人の女性設計士さんが呼びかけて、参加した設計士さん達の
ネットワークができた事は大きな成果であった
施設整備は国から億単位の国庫金が使われる大きな事業である。
建設の時には、そこに集まる子どもや保育内容も踏まえた施設が必要となる。
環境に優しく、人に優しい施設としてさくら坂保育園はこの地域に根付いて行きたいと
思う!!
私自身は、与えられた環境の中で、そのリスク面をどうプラスに変えていくのかが、
環境を豊かにしていく事につながる事だと思っている。
例えば、子どもが園舎の支柱に登って遊ぼうとする。
保育士は注意してやめさせなければならない・・・
しかし、さくら坂には、腕を鍛える為の遊具がない!
力をつけ始めた子どもの冒険心や力試しをさせるには・・・
結果、①登るときは先生に声をかける!
②白い方は樋なので、壊れるから登らない!
③もしもの時の為に厚手のスポンジマットを常備しておく。
登ったらダメ!と言っている時よりも、段々と子どもは登らなくなってくる。
園庭の斜面も同じ、、、
開園当初は足元が危なっかしい子ども達ばかりで、ハラハラして見ていたけど、
環境に慣れていく事は子どもも保育士も同じで、登り降りもスムーズになり、
0歳児のベビーが必死に這い這いで登り、上から下に向かって這い這いで降りてくる。。。
恐るべしベビー!! 同じ姿勢で降りようとすると私はめちゃくちゃ怖かったケド・・・
新入園児は、周りの子の様子を見て、それも環境の一部として身につけていく。
こうして、さくら坂の保育の歴史は次の子へ次の子へとつながっていくんだと思う。