[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
最近、よく自分の思いが通らず怒り出したり、すねてみんなの輪の中から
離れていこうとする子がいる。
一度、気持ちが高まってしまうと自分ではどうしようもできなくなる様子・・・
保育士さん達が、話を聞いたり優しく抱きしめたり、時には叱ったり。
それでも気持ちがおさまらない時には、他の保育士が交代したり、離れて様子を見守ったりする。
家庭と違い保育園には担任以外にも保育士がいるので、みんなで交代できる・・・
そこは保育園のいい所。家庭だと1人の親に全てがのしかかる場面が多すぎますね。
今日はなかよしの会(2歳児~5歳児の縦割り活動)でした。
事例1)
4つのグループに分かれて、「泡遊び」「水遊び」等、夏の遊びを楽しみましたが、
どうしても「やりたくない!濡れたくない!」という男の子がいました。
頑なに拒否する男の子にあの手この手と活動に参加できるように促していく・・・
時間はかかったものの、みんなと一緒に遊んで
「たのしかった、やってよかった」と満面の笑顔!
実は、この男の子には理由があったのです。
園では、濡れたり汚れてもいいように『どろんこ用の衣服』を用意して頂き、まずはその服に
着替え思う存分遊びます。もちろん、お母さんが汚れてもいいようにと用意してくれた衣服。
その子には「濡らしたくない!汚したくない大切な衣服」まさにお気に入りだったのです。
だから、嫌だったのですね。
事例2)
必死な顔で今にも泣き出しそうな女の子・・・
そのお子さんは一度崩れると、気持ちを立て直すのに少し時間がかかります。
見ていると、そのお子さんが順番に並べて遊んでいるのに、周りから来た子ども達が
「貸して!」と相手の返事も聞かずにサッととっていったりしている。
はじめに周りの子ども達に
1,「かして!」と聞いたら、相手の返事を聞こうね
2,借りたものは「ありがとう」と必ず返そうね。
この2つの約束をしました。
でも、この2つのことを守るだけで、その子は「ちょっとまってね」と言ったり、
「はい、どうぞ」と言ったり、最後まで気持ちが崩れる事はなかった。
まさに、周りのこども達の交通整理が必要!
上記の1,2は集団生活の中でも基盤となる約束!
それは、その子だけでなく社会性を身につける為にも、どの子にも必要な力ですよね。
今日の出来事を話していたら、そういえば最近のあかちゃんは両手を出して
「ちょうだい」「あっとー(ありがとう)」って言わなくなってるよね・・・と。
「友達とのやりとりって、幼児期からではなく、既に乳児から始まってるんだ」と
一同納得!
自園でも取り組まなくっちゃ!
子どもが頑な時や崩れやすい子には、完全に崩れる前に、まずは「どうしたの?」と
聞くと、ちゃんと時間はかかっても、その子なりの理由がわかるのでは?
忙しい毎日だけど、忙しいからこそ長引かせないためにも・・・
子育ては急がば回れ!ですよね。