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※お母さんの了承を得て掲載します。
朝、保護者用駐車場に向かってフェンス越しに大泣きしている5才女児・・・
急に保育園でお母さんから離れづらくなり、お母さんも悩んでおられた。
なんとかフェンスから離れたが、気持ちが立ち直らず、保育士さんがテラスで
そばについて、2人で話をしていた。
そこに私が通りかかり、「お母さん引き止め作戦、失敗したね!」と声をかけると、
キョトンとした顔で見つめてくる。
「大泣きしたらお母さんが行かないと思ったのに、仕事に行ってしまったから
この作戦は失敗だよ」
「うん」とうなずく・・・
「園長先生がもっといい作戦を考えてあげようか?」
「ほんとに?」
「園長先生、どうしたら、かあ~(お母さんの事)は保育園にいてくれるの?」
「これから一緒に考えよう!」と紙を出し、2人でひらがなで字や絵を書きながら
朝からの様子を整理してみる!
~Mちゃんのお話~
「どうしてお母さんと離れる時に泣いていたの?」
「かあ~といたい」
「どうして?」
「かあ~が大好きだから」
「朝のご用意はどうしてる?かあ~に手伝ってもらってる?」
「そんなんあかちゃんやん。じぶんでしてる」
「ごはんたべているときは?」
「かあ~がそばにいてくれて、おはなしきいてくれる」
「今日はどうだったの?」
「◯◯ちゃんのママからでんわがかかってきて、うろうろしながら
ごはんのやくそくしてはった」
「かあ~に電話が嫌だったといわなかったの?」
「でも・・・かあ~がかけたんじゃない。」
「でも・・・いつもみたいにもっとはなしたかったの」
「ちゃんとでんわがいや!っていったら、ごめんねってあやまってくれたよ」
「その時に、なんて返事したの?」
「いいよってこたえた」
「どうして?嫌だったのに?」
「だってかあ~大好きだから」
「いいよって言ったら、かあ~がどんな気持ちになると思ったの?」
「よろこぶとおもった」
お迎えに来られたお母さんに、その事を話すと「ちゃんと理由があったんや~」
「いつも早く!早く!と急かしてしまうけど、ほんの少し早く起こして
あの子の話が聞けるようにしてみます」と・・・
お母さんの愛情いっぱいに育った甘えん坊5才女児。
お母さんの中に「もう5才だから・・・これでいいのかな?」って悩みもするけど・・・
でも・・・
やっぱり5才児!
周りの様子やお母さんの事情もちゃんとわかっている。
だから5才児!
相手の望む答えや思いがわかるようになってくる。
されど5才児!
本音はやはり隠しきれない。
だからこそ、だかが5才児!
頭で、言葉で理解しているほど、気持ちはついていかない。
まさに幼児・・・幼子(おさなご)なのです。
・・・Mちゃんのその後・・・
お母さんは早速、行動!
毎日、15分早く起こして上のお姉ちゃんの登校を一緒に見送っているそうです。
他にも理由はあるかもしれませんが、あれ以来、すっかりご機嫌な彼女です。
・・・園長のその後・・・
相談室!?にやってきた男児から
「えんちょうせんせい、はなしきいてくれてありがとう!
ぼく、えんちょせんせい、だいすきやでと言ってもらえて
嬉しい毎日です